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시작이 반이다.

思い立ったが吉日。

カンミョンソクのアイドルペディア『ぐっと大きくなったSHINee、アイデンティティーを探すアルバム「Odd」』

 

 

 

SHINeeは、韓国のどの男性アイドルグループたちとも異なっている。彼らは、MVの中で、女性の手を強引に掴まえることも、壁に押しつけることも、相手を自分が所有するものであるかのように執着することもしない。彼らには、男性のタフさで描写されたりする攻撃性がない。代わりに、今回のアルバム「Odd」の「Love Sick」のように「君は花だよ 若葉を濡らしてきた雨 君を飲んで 感じて 何をしても のどが渇くんだ」と、愛することに対する感情を繊細に表現した。ミノがコンサートで、素晴らしい腹筋を露わにしても、「Odd」のタイトル曲「View」MVでは、女性たちに拉致される立場だ。その中のひとりの女性は、ミノの前で背を向けたまま、衣服を着替える。男女が一緒にいるが、気楽さを感じるのは女性で、彼女らはSHINeeを彼女らだけの空間に連れていき、ダンスと歌を鑑賞する。女性たちは、後ろ姿だけを画面にしばらく映したまま、SHINeeがダンスを踊りながら「美しすぎる view」という「View」の歌詞は、SHINeeが心を伝えようとする相手方に関することではなく、SHINeeを見つめる視線になる。

女性が、何らかの緊張や危険性もなく、美しすぎる viewを持った男性たちを見つめて、一緒に遊ぶことができる。これは女性が、現実の男性では、ほとんど実現不可能なファンタジーの極みだと、SHINeeはおそらく現在、全世界でこのファンタジーを具現化できる唯一のアイドルグループだ。異性に「お姉さんはとてもきれい」と言い、はにかんで愛を告白する恥ずかしがり屋の少年でデビューして、「Juliette」や「Sherlock」で激しいパフォーマンスをしても「魂を捧げるよ」と誓ったり(「Juliette」)「君が望むものは何だ」(「Sherlock」)と悩んだ。「Odd」は、SHINeeの根本的なアイデンティティー自体をコンセプトに作り上げた。
彼らは「お姉さんはとてもきれい」のように、それぞれ異なる普段着を着たまま、SHINeeありのままの姿を見せてくれた。「お姉さんはとてもきれい」の少年たちが、7年後「Love Sick」で初めての出会いを連想させる姿で「弟みたいだった僕に いじわるばかりしてた君が変わって 今は僕の彼女になった」と歌った。
しかし、SHINeeはただスタート地点に戻ったわけではない。彼らは「Love Sick」を「お姉さんはとてもきれい」が思い浮かぶように作り上げたが、「Trigger」で「この夜のLucifer」、「Black hole」で「覚めることのないDreamなgirl」と、過去の曲たちをテーマにした。「お姉さんはとてもきれい」を歌う際、「コンテンポラリーバンド」という彼らの音楽的キャラクターと「シャイ」な少年のコンセプトは、所属事務所 SMエンタテインメントが与えたものだ。しかし、7年後「View」で「あの空を綺麗に折りたたむ この海を瓶に詰め込む時間も ゆったりと歩く夢たちを叶えるよ」と歌い、心地よく繊細な感受性を表現した作詞家はジョンヒョンだ。「お姉さんはとてもきれい」と「Lucifer」と「Dream girl」を経て「View」に到達するまでのあいだ、彼らは所属事務所が与えたコンセプトを自身たちのものとして作り上げた。

「Odd」の中でのSHINeeの姿は、メンバーたちが7年間で自らが積み重ねてきたSHINeeのその色がなければ、成立不可能だ。「View」の1小節は、テミン-オニュ-キー-ジョンヒョンの順に続いていく。末っ子から始まる歌はチームでいちばん澄んだ声のメンバーから、より色があって成人男性の声を持つメンバーの声に続いていき、クライマックスに近付いていく。クライマックスで待っているのは、SHINeeだけのものだと言える特有の明るく豊かな和音で、ステージでは複雑な隊形移動や大きな動作の代わりに指から肩まで腕の関節たちを繊細に動かす群舞を見せてくれた。キーが「見え始めた音の色も 研ぎ澄まされるのを感じて」を歌う際、彼は指を繊細に動かす動作を見せてくれ、少しずつ大きくなる手ぶりはリフレインに至ってからは、腕を一列にさっと伸ばしたり、肩と骨盤、関節を少しずつ動かすものに変わる。清涼なポップが愛の大きさの代わりに繊細な表現に集中した歌詞とダンスとが結合して、その結果、他の男性アイドルグループとは全く異なるファンタジーを作り出したアイドルの絵が描かれた。
「Odd eye」-「Love Sick」-「View」に続いていくアルバムの初めの3曲は、SHINeeだけが到達できる領域だ。それぞれの曲はもちろん、3曲にわたって、リズムが徐々に速くなりながら雰囲気を高めさせる。「Odd eye」はリフレインをまるでサンプリングのように繰り返しながら、1曲全体をメンバーたちそれぞれの声を個々に強調する。アルバムで聞く際に、シンプルなリズムで始まる「Love Sick」がさらに印象的なのは、「Odd eye」が最後まで感情を爆発させず、落ち着いた雰囲気を維持したためだ。「Love Sick」もやはり感情を最後まで押しやる代わりに、心地よい雰囲気を演出するように仕上げた。「View」は、この2曲が終わったあとに出てきて、徐々に感情をため込んだあとに登場するタイトル曲は、繊細な表現だけでも聞く人たちを強烈に没頭させる。3曲にわたって、グループのアイデンティティーは徐々に明らかになっていき、SHINeeはついに「コンテンポラリー」と言える音楽たちの中で、彼らのありのままの姿でパフォーマンスを完成させた。「View」は、SHINeeが歌わなければ、クラブで聞くことが自然なエレクトロニカで、「Love Sick」は文字通りのポップだ。しかしSHINeeは、2曲も、他の男性アイドルグループのように行ったり来たりして歌を歌い、群舞を踊った。
SMが与えた、SHINeeという名前と「コンテンポラリーバンド」という音楽的キャラクター、連想の女性に微笑み近付いていくデビューは、彼らの色を一瞬のうちに築き上げた。
しかし「お姉さんはとてもきれい」のあとには、より強烈なパフォーマンスをアピールした「AMIGO」があった。そのあとには「Ring Ding Dong」「Lucifer」「Sherlock」のように、激しいパフォーマンスのために設計された曲を消化した。男性アイドル市場で、視覚的に強烈なパフォーマンスは必須要素であることは間違いないが、彼らの所属事務所は、SMP(SM Music Performance)というパフォーマンスのためのジャンルを作るほど、パフォーマンスを重視した。まだSHINeeのポップ的な要素とSMPの特性を共存させるノウハウがなかった事務所は、SHINeeに毎回挑戦をさせるように新しいコンセプトとキャラクターを演じさせた。探偵、ゾンビ、あるいは制服を着た人形を演じた。SHINeeの曲の中で、軽快な曲とパフォーマンスのバランスが成り立った「Dream girl」もやはり、スーツを着たダンディーな男性のキャラクターを演じ、ダンスの複雑な動線と相当な活動量を選んだ結果だった。「Everybody」は、SHINeeアイデンティティーとSHINeeが見せなければならないもののあいだとのジレンマを極端に見せてくれた。歌は軽快なポップであるが、ステージ上の彼らは制服を着たまま複雑で激しい群舞をかなり機械的な完成度で見せてくれた。メンバーたちの実力は、常にずば抜けており、成果物の完成度もやはり、場合によっては驚異的だと言えるほど卓越していたと同時に、ユニークだった。しかし、SHINeeアイデンティティーをどのように音楽とパフォーマンスに詰め込むのかという疑問に対する答えは、はっきりと出てこなかった。

しかし「Odd」で、SHINeeは自ら、彼らがどんなグループなのか理解し、自身たちの個性を音楽の中に放り込んだ。「Odd」の情緒的な音色を掴んでくれる「Odd eye」からが、ジョンヒョンの作詞作曲だ。同時にSMは、SHINeeアイデンティティーを生かすために、3曲にわたって、徐々に雰囲気を掴んでいく選択をし、一般的なジャンルの中でパフォーマンスが可能な音楽たちを設計した。「Love Sick」の1小節は、A-B-C-D構成だと言ってもいいほど、メンバーの声が変わるたびにメロディーが変わる。それほど、曲は段階的に変わりながら、それぞれの声色を際立たせ、この過程を経て徐々に登場するクライマックスは、激しい愛の感情の代わりに、和音を通して嬉しさで宙にふわっと浮くような心地よい感じを演出した。これは、SMの新しい未開拓技術と言うに値する。EXOの「Growl」でニュージャックスウィングの中でアイドルの特性を溶け込ませることに成功し、彼らはSHINeeのように説明することが難しいチームのキャラクターまでも、ポップの範囲内で表現できた。GarionのMC Metaがラップを書いた「Alive」はもちろん、自身がラップを書いた「別れの道」でも、ミノのラップは過去と違ったヒップホップスタイルのバウンスを維持した。以前のSMの曲で、ラップは曲の雰囲気に合った、それ自体がまた異なったジャンルだと言うべき、いわゆる「歌謡ラップ」であったならば、ジョンヒョンのソロ曲「Crazy」ではラッパーIronがフィーチャリングをし、大衆的なジャンルを彼らの世界に取り入れ、今ではSHINeeの歌の中でそんな要素たちを融合させた。
先の3曲が終わり、「Romance」-「Trigger」-「別れの道」-「君の歌になって」に続いていく「Odd」の中盤部は、SMがさまざま?なジャンルのSHINeeの色を通して、どれほどまで一体化させることができるかを見せてくれた。ラテンリズムを放り込んだ「Romance」、ヒップホップスタイルのビートを込めた「Trigger」、バラードの雰囲気にこっそりR&B的感覚を放り込んだ「別れの道」、落ち着いたバラード「君の歌になって」など、4曲はジャンルと雰囲気がそれぞれ異なっている。タイトル曲でチームのキャラクターを披露し、アルバム収録曲の多様なジャンルの曲たちで、アルバム購入者たちの多様な趣向を満足させることは、業界基準と言えるほど、アイドルグループたちの一般的な傾向だ。そのうえ、4曲は、恋に落ち、傷付き、別れ、恋しく思う愛の過程を見せてくれ、ロマンスに対するファンたちのファンタジーを満たしてくれた。しかし、「Trigger」とやはり強いビートを前面に押し出した「Alive」のハイライトは、結局SHINeeの和音だ。「Alive」のリフレインは、アウフタクトのバウンスで構成されているが、SHINeeはそれまでも彼らの和音で解決し、「君が輝き出すとき」を歌うときのように、このビート上に叙情的な感性を吹き込んだ。「Romance」では、ラテンリズムでスタートする曲に彼らの和音が強まりながら、「Love Sick」のように爽やかな雰囲気の愛の歌に合うように作り上げた。「Odd」は、リフレインだけでなく、歌の至るところに和音を6人目のメンバーのように活用し、全スタイルの曲にSHINeeの感覚を吹き込んだ。ジャズでスタートする決まり文句のようなメロディーまでも混ぜ込んだ「Woof woof」がジャンル的な特性だけを際立たせず、「本当に僕は暇なんだけど 子犬好きかい? こっちにおいで 遊ぼう」の歌詞のように、SHINee式の遊び歌になるのは、どんなスタイルの音楽でも、SHINeeの明るい雰囲気を維持する和音によるものだ。SHINeeが毎回「Love Sick」や「View」のような歌だけを歌うわけではない。しかし、SHINeeとSMは、すべて彼らのアイデンティティーを多様な音楽、特に今の大衆的な音楽に交わることのできる方法を探し求めた。
SHINeeはもちろん、SMにも新しい時代のスタートだ。
しかし、この成就は、長い時間のあいだに積み重ねてきたものがあったからこそ可能なことでもあるが、同時に、システムが成し遂げた成果でもある。SHINeeが、彼らのアイデンティティーを音楽の中に吹き込むことができるのは、長い時間のあいだに味わった経験と発展があったためだ。しかし、「Odd」の序盤3曲のように、SHINee特有の情緒を徐々に積み重ねていけるのは、そんな曲たちを事務所とミュージシャンが要求する通りに作り出せるシステムがあるからこそ可能である。KenzieのようにSMに長く所属したミュージシャンと多数の海外ミュージシャンたち、さらにDeezのようなミュージシャンたちが他のミュージシャンたちと協同で作曲と編曲をした。これは、SMがこれまで何年かで構築した「ライディングキャンプ」の成果物だ。招待を受けた多様なキャラクターのミュージシャンたちが、SMのスタジオに集まり、お互いの成果物を繋げて、SMのA&Rチームはそこでそれぞれのチームに合うように曲を調整する。「Odd」は、そのシステムがSHINeeのように独特なアイデンティティーを持ったチームと出会ったとき、どこまで行けるかという疑問に対する、成果物だ。SHINeeも、SMも、SHINeeが、どんなチームなのか正確に理解した状態で、多様なミュージシャンたちが繋がって、SHINeeアイデンティティーを精巧で鮮やかに表現した。
なおかつ、SMのビジュアル&アートディレクター ミンヒジン室長が主導するSHINeeのビジュアルは、彼らのアイデンティティーに多様な解釈の余地を吹き込んだ。SHINeeが、彼らのファンに「美しい view」になれるのは、彼らが「View」のMVで、事実上ファンタジーの空間だと言っても良い場所の選択が、重要な役割をした。彼らは、この空間の中で、女性たちと一緒に遊び、完璧なファンタジーとしての存在となり、これはMVの中の女性たちが、現実でスターである彼らを拉致したために可能である。スターとしての現実は白黒で表現され、拉致されたあと「研ぎ澄まされるの」を感じたあとには、明るくて華やかなファンタジーが広がっていく。現実の中でのSHINeeとファンたちの心の中にあるファンタジーとしてのSHINeeが重なりながら、拉致されたあとのSHINeeは、実際のSHINeeのメンバーたちとも異なる、完璧なファンタジーとしてのアイドルになった。SMのA&Rが、独自のシステム内でSHINeeを解釈したならば、ミンヒジン室長は、SHINeeが未だかつて見せることのできなかったファンタジーを新しく創造しながら、アイドルとして彼らのアイデンティティーを、さらに精巧で華やかに構築した。
SHINeeのスタートは、明らかにSMが企んだもうひとつのアイドルグループだった。それはひょっとすると、東方神起やSUPER JUNIORと異なったグループを作り上げようという発想で出てきたかもしれない。しかし、SMが企んだツールの中で、SHINeeは成長し、自ら自身のアイデンティティーを作り上げていき、SMのスタッフたち、またさらには外部のミュージシャンたちもそれぞれの観点でSHINeeを解釈した。
そして、その解釈たちの集大成として「Odd」の成果物は、どんな危うさもなく、ファンタジーの空間の中で私と一緒に無邪気に笑っているアイドルは、目と耳で感じられるように作り上げた。これは、男性アイドル、またはボーイバンドの一種で究極的な原形で、SHINeeは彼らがすなわち、自身たちのアイデンティティーだということを見せてくれた。だから「Odd」は、SMの長い歴史が作り出したアイドルの究極的な地点であると同時に、彼ら自身も再演不可能な何かだ。SHINeeのようはグループは再び企画できるが、「Odd」と同じような成果物が出てくることはない。「Odd」は、事務所が設定したチームのキャラクターを成長したメンバーたちが、チームの本物のアイデンティティーで作り上げ、彼らはもちろん、音楽とビジュアルを作り上げていく人たちすべてが、SHINeeがどんなチームなのかに対する疑問に、ほとんどが一致する解釈が可能であるときに作り上げることができる。だから、事務所が作り出したアイドルが、自ら自身たちに対して理解を深めていきながら、まさにその事務所のシステムと人間の力たちとのコラボレーションを通して、いちばん理想的な瞬間を作り出した。本当に、SHINeeとSMはもちろん、韓国アイドルの歴史において、ひとつの頂点であると同時に、再び戻ってくることのない瞬間だ。

大衆文化 コラムニスト
カンミョンソク「アイドルペディア」

 


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