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시작이 반이다.

思い立ったが吉日。

「テミン、わたしたちが知らなかった妖精進化論」

 

 

 SHINeeファンダムで、固有名詞のように通用するテミンの別名があるなら、それは言うまでもなく「妖精」だろう。これはデビュー当初、痩せた体と小さな顔、丸い目元を持ったテミンが、まるで童話の中の妖精のように繊細で愛くるしく神秘的な魅力を持ったことに由来する。末っ子というポジションがくれる愛らしい価値を、いちばん直接的に投影させることができる存在が妖精という点も、重要なポイントだっただろう。

しかし、ソロ歌手 テミンは、これ以上、SHINeeに閉じ込められた幼い妖精ではない。ちょうどミニアルバム 1枚と正規アルバム 1枚をそれぞれ発表したばかりの彼からは、性的区別を無意味にさせる不思議な力が見える。神話的存在である妖精に、性別の区分がなかったりするように。美しい顔と生物学的男性性の共存。両性、あるいは中性を意味することもできるが、テミンはそれさえも拒否するように見える。彼は、初めに性別の概念自体を曖昧なものに誘導して、彼を通して「テミン」という独立的な自我を確立していく途中にある。

 


「美しさ」は、テミンのものだ。女性のものではない。

ソロアルバムコンセプト写真やミュージックビデオで発見されるテミンの特性は、「区別」を難しくさせるという点だ。一歩さらに進んだテミンの質問は、『どうして「美しさ」を生物学的女性に使う修飾語のように決めつけようとするのか』だ。美しい存在は、生物学的、あるいは哲学的に、性を包括できる無境界な(borerless)存在でなければならないだろう。それは、テミンでも誰でもということだ。テミンには「分ける(別)」という概念は、無意味だ。彼が見せてくれるコンセプトに対して、大胆にも「無性的」だと断言することができることもそうだ。

先に発表した、初めてのミニアルバム「Ace」に収録された「Pretty Boy(feat.Kai of EXO)」を例にあげよう。ちらっと見るとこの歌は、美しい容貌だからといって自分の男性性を貶すな、という叫びを込めているように見える。さらに、この曲の歌詞は、偶然にもSHINeeメンバーの中でいちばん筋肉質な体つきに太いフェイスラインを持つジョンヒョンが書いたのではなかったか。泣きっ面に蜂で、わたしたちは一般的に「筋肉質の」、「太い」、「荒い」などの形容詞が生物学的男性に「社会的男性性」を評価する尺度になるという事実まで、よく分かっている。

しかし、歌詞を詳しく聞いてみると、予想とは全く違う流れが読める。この曲は、生物学的に性別を分類する基準に反発するだけでなく、社会的観点で区分した「男性性」が「女性性」を卑下するならそれがどんなに偏狭なことであるかと指摘する。それも、とても直説的にあざ笑いながら。「美しい少年」というワーディングを当初、曲のタイトルにしていたという点が重要なこともそうだ。テミンは、ナルシズム的な視覚で両性性を擁護するのではなく、その区別自体を大したものではない対象に戯画化させることによって、無意味にさせる大胆さを見せる。自身の美しい容貌を褒め称えるにしても、これを偏狭な視覚で「女性性」だと認識する男性たちに対して、正面から飛ばす反論だ。当然のことのように、社会的に固定された視覚の下で通用されている「女性性」より、自分たちが優れていると感じる一部男性たちの心理。その上、テミンには大したことのない攻撃対象であるだけだ。テミンは「俺は君の頭の中の想像であるだけだ」、「そこのタフガイ/石のように固くなってしまった肩の力をちょっと抜いて」のように、直接的に男性性だと称されることたちだけを鋭く選んで、攻撃対象に想定する。

しかし、飽きるほど攻撃を浴びせ終えたあとが、さらに印象的だ。テミンは「俺が君より格好良い面にはあれこれあるだろう」と、主観的男性的象徴のようなものを主張しながら、さらに優秀な性的個体であるかのように振る舞わない。巨大な神話的存在として成長した妖精は知る。無理に狭苦しくなった世界で、こんなやり方で分けることが、どんなにとるに足らなくてつまらないことなのか。(さらに付け加えると、普段からジェンダーイシューに関心を持ったことで知ることになったジョンヒョンが、実際に歌詞でこんな価値を具体化した点がさらにまたかなり印象的だ。)

 


マッチョを圧倒してしまった妖精、性別二分をあざ笑う。

初めてのソロアルバムタイトル曲「怪盗(Danger)」と2枚目のアルバムタイトル曲「Press Your Number」ミュージックビデオで、テミンと一緒にダンスを踊るダンサーたちは、みんな同じような「マッチョ」という単語を思い浮かばせる容貌を持つ。しかし、いざ彼らの中に立ってパフォーマンスを指揮する人物は、血の気がないように色白で軽くて、美しいテミンだ。限りなく意図された対比は、メッセージを込めている。社会的に「男性的」だと崇められる特性の上に、より強い存在として君臨するカリスマは、どこから現れるのか。「男性性」に対比される「女性性」だろうか?そうでないなら、「より強い」男性性?だから、テミンは一体、どのように彼らを圧倒するに値する存在感を持つことができるだろうか?正解は、「さあ、なにも。」

これが、妖精 イテミンが気難しいフック船長に勝利した方法だ。「Press It」(2016)アルバムの中で、テミンは、腕を軽くゆらゆら揺らしながら柔軟な動きを強調した動作を主としてダンスを踊るが、突然、強い力が必要な動作を躊躇わない。性的な区別が無意味な、美しく巧みな審美的バランスは、そうやって維持される。ここにアルバム全体にわたって童話的で、ぼんやりとした雰囲気で続く歌詞「Soldier」と「Sexuality」のように、一般的に男性(軍隊を通じた社会化)、女性(男性に向けた性的誘惑)二分法のように分けた関心ごとを素材として借用する。「もう(Already)」のようなトラックで、テミンは、数多くのメディアで執着の主体に描写される女性のスタンスを、彼自身が粘り強く酔いしれながらも、「男の中の男」というタイトルには全く関心がなく見える。性別のようなものに絡み合わない、奇妙な被写体を観察しているような感覚だ。

このような主張に今も共感することができないなら「怪盗」と「Press Your Number」ミュージックビデオを、どうか、まとめて見ることを勧める。「怪盗」では、女性のことのように見えるが、理解して見ると、テミンのものである華奢な上半身ヌードが奥深さを起こさせて、「Press Your Number」では、彼が恋い焦がれて探し求めた「Girl」がテミンと一体化される奇妙な(!)シーンも見ることができる。ふたつの性別が合致される瞬間、ミュージックビデオ序盤で女性に銃を向けて威嚇的に振る舞った「男性」テミンが、結局、自分自身に銃を向けていたという点を目撃することになる。

これはかなり画期的なあらすじだ。性愛の対象や監禁、被虐の対象として女性を想定する代わりに、自分自身がその女性になってしまう側を選ぶこと。このように、すべての性的両立を自身の中で無意味にさせてしまったテミンは、物理的パフォーマンスの流れを変えるが、この瞬間を起点にテミンが踊るダンスの流れは、激しく自由になる。もう理解することができるだろう。執着する男性の心理を描写したが、結局、執着の対象は愛する女性ではなく、青いバラに取り囲まれた中心で咲いた、美しいテミン自身である。このとき、テミンは、男性でも女性でもない。自我を探し求める美しくて荒い、無性の妖精だ。「お姉さんはとてもきれい」の妖精は、本当に進化した。

 

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